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2025年 6月 23日 大学生として何を学ぶか~万博を訪問して
お久しぶりの登場ですね、担任助手の桑原です!
明日は19:30から校舎内オープンキャンパス第二弾が行われますね!!
身近な担任助手が大学生として普段どのようなことを学び、生活を送っているのかを知る貴重な機会です。
私は残念ながら今回は登壇しないので、せっかくなので私の最近の学び、考えたことを少しだけ書いていこうと思います。
実は先週、念願叶い兄と二人で大阪・関西万博へ行ってまいりました。
短い滞在時間でしたが、数か国のパビリオンを廻り大満足でした!
最初大屋根リングをくぐると、正面に並ぶのはアメリカ、フランス館。その横は本来ロシア館が立つ予定であったらしいですが結局参加せず。ロシアも並んでいたら壮観だったでしょう。
パビリオンは各国の個性が現れるところ。歴史上ではナショナリズム的な象徴となったものでもあります。
1937年のパリ万博ではドイツ館とソ連館が向かい合ってその威容を示しあっていたのも有名な話。
万博の話は先日の全国統一高校生テストの日本史でも出ましたね。
パリ万博と言えば複数回開かれていますが、1889年の万博ではエッフェル塔が建設されたことも有名ですね。
最初のパリ万博は1855年に行われていますが、これはナポレオン3世の統治下で国威の発揚が目指されたもの。
この時代のパリはオスマンによる大改造が行われており、印象派の誕生など芸術の潮流にも大きな変革をもたらします。
そして次の1867年の万博は日本が初めて公式に参加し、浮世絵などがその印象派の画家たちに多大な影響を与えます。
さて、日本が万博に展示した作品はどのようなものだったのか。上野の東京国立博物館へ行って見てみましょう。
コレクション展にて、万博に出展された作品も展示されています。
近代の日本は、国家として「日本的」なものとは何かが問われた時代でもありました。
芸術界でも西洋の美術が流入する中で様々な葛藤がありました。
そして万博に展示された作品は「日本的」であると同時に「東洋的」なものであるのです。
「東洋」の中で「日本」を捉えるために、私は万博翌日に大阪中之島の「東洋陶磁美術館」を訪問しました。
ここでは中国、朝鮮の陶磁器芸術の変遷の中に日本の陶磁器文化を位置づけています。
日本の陶磁に関しては伊万里焼が有名ですが、私は先日渋谷にある戸栗美術館で日本最高峰の伊万里焼を中心としたコレクションを鑑賞し、その独自の境地に強く感動しました。
私の学部は専門性が高い学部ではありません。
だからこそ自身の関心にしたがって幅広い教養を身に付けながら領域横断的な思考を養うことを目指します。
私はまだ卒論のテーマを決めていませんが、芸術と国家という広いテーマのなかで、世界に視線を向けながら近代日本について考えていきたいと思っています。
まずは幅広い経験を積むこと。これも重要な学生の学びだと信じています。
明日の川角さんは比較歴史学のコースのはず。どのような勉強をしているのでしょうか?