~小論文はただ書けばいいわけじゃない~ | 東進ハイスクール 田無校 大学受験の予備校・塾|東京都

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2024年 10月 28日 ~小論文はただ書けばいいわけじゃない~

米山さんのブログを楽しみにしていたみなさん申し訳ありません。

辰野が代打です。

 

先々週、寝不足で気分が沈みに沈んでいる登校中の西武新宿駅

サブナードへの階段に足を踏み込み、物理的にも沈もうとしたところを救済してくれたのが

Alpen TOKYOが垂れ流すMrs. GREEN APPLEの「ライラック」でした

いい曲だなーと気分もちょっと晴れたところ

次に流れたのが政党CM

私も含めその場にいた人の目線はまた地面へ

国を変えるプロフェッショナルより人気アーティストの一曲

なんだかカナシイですね

 

これは政治やエンタメのネタを小論文を求められた時に使えそう

300〜400字ならこれ1つで書ききれます。

最近になって小論の相談を受けたり、必要になったりする人が出てきたので

自称、小論文がトクイな辰野なりの極意をまとめてみました

 

その1「小論文でかっこつけることなかれ。

他の受験生よりオモシロイことを書きたい。

この考えスゴくない?とドヤッとしたい気持ちもわかります

それを求められているようにも見えますし…

ですがそういう変化球的文章は刺さる採点者と刺さらない採点者がいるので

グッと堪えて「超優等生回答」を心がけてください。

オモシロイことよりも求められたことを忠実に書いた方が安全です

(採点者が読んでて楽しいかは微妙ですが、しぶしぶ点をあげざるを得ませんので)

その2「“何がなんでも”筆者やグラフが言いたいことを書く」

これは「○○について**字以内で自由に書きなさい。」などの一見筆者の意見をまとめる必要がなさそうな問題でも必要な工程です

小論文においてよく使われるのが「加点方式」

自由そうに見えて実は書いてほしいポイントがいくつかあり、それが書かれていたら加点していく方法です。

(漢字間違いとかは減点です)

なので、別に間違ったことを書いても減点はされませんが同時に加点もされません。

小論を書く時に軸になるのが筆者の意見なのでそこをミスるとその時点で大幅に失点し、かつその後に書く具体例も的外れになり

一生、加点されず最後の句点を迎えてしまいます。

最悪、具体例が思いつかず適当なことを書くしかなくなっても、筆者の言いたいことをちゃんと抑えられていればその部分の得点はもらえます。

書き方としては「筆者/課題文は(グラフでは)〜〜〜と言っているが(と読み取れるが)、私はこれに賛成/反対する。」を使ってました。

じゃあどこに書いてあるのかって話ですが、現代文と考え方は同じで

「つまり」とかが出てくると怪しいですし、最終段落とか段落の最後の方に注目してみてください。

グラフの時は明らかに数値が他と違うもの、特に1番大きいところと小さいところ、余裕があれば真ん中もみるといいです。

とはいえ、どこが1番大切か分かりづらいものもあります。

かくいう私も上智大学の小論で作者の論点を3つも見つけてしまい頭を抱えました。

でも全部等しく大切そうだったのと、1000字以上で余裕もあったので諦めて全部書きました。

1つだけ取り上げた友達は共テが私より高かったのに補欠だったので、減点はされないと思って迷ったら全部書いとくのがいいかもしれません。

その2「具体例をたくさん書きすぎないこと」

いい具体例が思いついたのであれば、できるだけそれを膨らまして詳しく書いた方がいいです。

冒頭でも述べた通り300〜400字なら自分の立場の具体例1つと反対意見の具体例1つくらいで十分です。

500を超えたり1000となってくると1つでは無理なので2〜3使っていいと思います。

その3「とにかく読みやすく、読みやすく

最後に、採点者は1人でとんでもない数の小論を読むことになります。

字が綺麗じゃない、1文がやたら長い、句読点の位置が変などなど

少しでもストレスを感じると読みたくなくなってしまうと思います。

時間をかけて採点してもらうことを意識してこちらとしても書きたいものです。

「たり」の用法での減点多い気がします。

気にする採点者とスルーの採点者がいますが

「〜たり」は2回以上使うのが正しい用法なので気をつけてください。

 

本当の最後の最後に

「具体例が思いつきません」とよく聞きます

本番思いつかないと非常に焦ります

なので、書かずとも、書くとしたらこの具体例使うなとか

模範解答を読んで引き出しを増やして

何気ない日常で視野を広く持ってネタをせっせと集めておきましょう。

本番頭が真っ白になったら、考えるのを1分くらいやめて深呼吸してみてください。

小論は才能ではないので、書くのが得意な人も慢心せず、苦手な人はチャンスと捉えて頑張ってください

 

次の投稿は萩原担任助手です