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2019年 6月 25日 ~大学の授業 廣野先生編~

こんにちは!

担任助手の廣野です。

僕は今、理工学部の生命情報学科というところに所属しています。

この学科はどんなことをしているのか簡単に言うと、

「生命の仕組みをコンピュータを使って解析する」

みたいな感じです。ちょっとカッコよく言うと、「バイオインフォマティクス」とも言います。

生命とコンピュータって全く関係ないんじゃ?と思う人もいるかもしれません。

しかし、生命にはDNAの遺伝情報やタンパク質の種類など、膨大な情報が格納されています。

その膨大な情報はもはや手作業で解析することはできません・・・

だからコンピュータを用いてそのビックデータを解析していこう!というのが僕の所属している生命情報学科です!

 

今回は学科の実験で行ったあるテーマについてお話したいと思います。

テーマを簡単に説明すると、「タンパク質にくっつきやすい化合物を探そう!」というものです。

 

例えば↑の図を見てください!この図はコンピュータにたんぱく質のデータを表示させたものです。

この図にある緑の大きいのがたんぱく質で、赤くて小さいのがたんぱく質に結合した化合物です。

実はこのたんぱく質(アンドロゲンレセプターといいます)は甲状腺がんに関係していて、赤い化合物(じつはこれ、男性ホルモン)がくっつくと甲状腺がんを発達させてしまいます。

 

そこみなさんは甲状腺がんの発達を阻止するためにはどうしたらいいと思いますか??

そう!赤い化合物がくっつくところに、先に何かしらの化合物をくっつけてしまえばいいのです!(笑)

例えば↓の図を見てください!

青くて大きいのがさっきのたんぱく質で、そこにピンク色の化合物をとりあえずくっつけてみました!

ちょっと位置が思ったよりも外側になってしまいましたね・・・

って感じで、さっきの化合物よりも先にあの場所にくっつくたんぱく質を探していこう!っていうことを僕の学科の実験です!

実際に、甲状腺がんのための薬はこのようにしてコンピュータの解析によって開発されたらしいです。

他にも機械学習を用いて病気の薬を探したり、今は身近にいる菌(手すりとか食べ物についているやつ)のDNAを調べて、その菌の名前を当てよう!ということもやっています。

僕はこの学科の授業、特に実験が好きで、毎日とても楽しく学校生活を送っています。

レポートは毎週大変ですが・・・

でも、それでも自分の好きな勉強が出来ることはとても嬉しいです!

皆さんも是非、自分の興味のあること、やりたいこと大学で実現できるよう頑張ってください!

そして、このブログを読んで少しでも生命情報学科に興味を持ってくれたら、是非僕に話しかけてくれると嬉しです!

 

以上、廣野のブログでした~

次回の更新は毎日元気もりもり、鰐田担任助手です!

お楽しみに~